今回は京都市北区の木造平屋建ての耐震診断に行ってきました。
年の瀬、仕事納め間近に依頼の連絡が入ってきて早速、連絡を取り年明けにお伺いすることになりました。
京都市では築年数により伝統工法か 一般的な木造工法かにより診断する方法が変わってきます 。
大まかに昭和25年から昭和56年の間に着工された木造住宅が木造住宅耐震診断事業になりそれ以前に建てられたものは京町家耐震診断事業になります
。
実際に診断にお伺いするとヒアリングした情報と違うことも多々あります。
一般的な木造工法で申し込まれて、床下や小屋裏を覗いてみて全く基礎がないとか伝統工法の仕様になっている場合はキャンセルになる場合があります 。
依頼が有って前述のことが微妙なときは、先にこのあたりを調査をしてから作業にかかることにしています。
問題がなければ不明な部分は建築年代やヒアリングで想定して診断を進めていくことになりますが、なるべくこの想定を確実なものに近づけていきます。
前回、一部の道具の紹介をしましたが、続きまして・・・
基礎の鉄筋の有無を調べる道具も使っています。
この機種で三代目ですが時々信頼度が微妙なときがあります 。
基礎の鉄筋の有無は診断の結果に大きく左右されます ので確実な反応がない場合は安全側に診断を評価します。(耐震性能の過大評価とならないように )
参考までに木造住宅耐震診断マニュアルに基づいた耐震診断では、
①鉄筋コンクリート基礎の健全か、ひび割れが生じている 。
②無筋コンクリート基礎の健全か、軽微なひび割れが生じているか、ひび割れが生じている 。
③玉石基礎の足固めありか、足固めなし 。
④その他ブロック基礎等 。
と、分かれています 。
2021-2
本年もよろしくお願いいたします。
2021-1
田中建設一級建築士事務所
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